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北野町東公園
理央が朱里を待ち続けた公園
 
朱里に対する好意の告白を決意した理央が、姿を現さない朱里を
待ち続けた公園です。観光名所となっている異人館街の中で、
画面奥が浜側(南側)、神戸の中心市街地を望む公園です。
画面中央に近い腰かけに、理央は座っていました。
 
 
 もし、指定時刻に遅れてでも朱里が到着していたなら、
この門柱と植え込みの陰に、背中を向けて座っている
理央の姿を見つけたことでしょう。
 
 
 余談ながら、一番上の写真に小さく写っている立札です。
映画の中でも、朱里を待っていた理央から見た右前方にこれが認められました。
 
 
「思い、思われ、ふり、ふられ」原作の所載誌「別冊マーガレット」の姉妹誌「マーガレット」に、
平成23年から27年にかけて連載された、
この地:神戸北野町を舞台とした作品「あるいとう」(ななじ眺・著)に因む記念植樹が、
この公園にあります。
朱里が姿を現さず連絡もない、不安と焦燥のひと時、
理央はこの樹と立札を眺めつつ唇を噛んでいたことでしょう。
この「くこ」の人物像に比べると、「朱里」はやや上品に感じられますが、
当筆者には どこかしら、二人に共通するものがあるような気がします。
 
 
理央が座っていた腰かけ。画面手前を向いて腰かけていました。
そのかたわら、
屋根の下とはいえ びしょびしょだったであろうこのタイル敷に通学カバンを無造作に放り出し、
その上に これまたびしょびしょであったであろうビニール傘が引っかけてあって…
まあそんな生態も、いかにも「神戸の中学生の男の子」らしい…です、はい。
 
神戸市中央区北野町二丁目。公開異人館「ラインの館」東側の、狭い坂道を上がった右手。
 (令和2年10月8日撮影)

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