睡蓮の池のほとり

 


(あぶみ)

 

 「カイル殿下、今度はゾラが落馬しました。槍を揮うのに、手綱を帯にたくし込んでいたそうですが、それで落馬したもんだから馬に引きずられて、自分の乗馬に膝を蹴られて脱臼してるらしいです。しばらくは動けませんよ、あいつも。」
 馬場から戻ってきた調教師が、冷汗を拭きながら報告した。
 「少し無茶じゃないですか、この研究は。馬の方は、背中に人を乗せて戦闘運動をするのにも馴れて来たんですが、肝心の騎乗者が馴れないんじゃ、馬だって疲れるだけだ、可哀想ですよ。」

 先日来、カイル・ムルシリ麾下の三軍では、奇妙な実験が繰り返されていた。戦車馬を戦車に繋がず、直接馬背に兵が跨り、馬を疾駆させながら槍を揮おうというのだ。 
 このような研究を始めたのは、ムルシリ自身であった。
 過日ムルシリは、アリンナに来襲、これを占拠したカシュガ族の掃討に、自らの軍を率いて出撃したのだが、その時、アリンナ城外の荒地で、断崖を背にして布陣したカシュガとの会戦を戦った。
 その戦端が開かれて間もなく、味方の一人が、突如敵陣背後の断崖を騎馬で駆け下りて敵陣に突入、ためにカシュガは陣形を乱した。ムルシリ軍はその混乱に乗じて突撃し、この一戦に勝ちを占めたのである。
 もっとも、この味方というのは、拠所ない事情で従軍させていたムルシリの側室であったのだが、ムルシリはこの側室に馬を与えた覚えはなかった。また、この側室は単に騎乗していたというだけで、特に武装していた訳でもなかったから、敵が陣形を乱したのは、単に驚いて浮足立ったというに過ぎない。この時の敵は、正規の編成もされていない土民兵の集団であり、一般に練度も低かったから、この程度の椿事に浮足立ってくれもしたのだが、賎しくも正規の軍隊が相手であれば、突入したのが単なる奔馬であることを瞬時に看破され、弓兵の集中射撃を浴びせられるか、歩兵の密集陣に押さえ込まれるか、いずれにしても単騎の側室は大した手数もなく討ち取られていたはずだ。
 もし、初めからこれを戦法として用いるなら、別に騎乗者などいらない。単に馬、いや、牛でも山羊でもいい、興奮させて崖の上から追い落とせばいいのである。それも一頭ではなく、少なくとも数十頭の集団で敵陣に突入させることになる。さらに状況によっては、その尾か角に縛着した松明に点火して放せば、獣はいやが上にも興奮しようし、松明の火による焼夷効果も期待できるのだ。
 しかし、ムルシリが着目したのはそんなことではない。騎馬での戦闘、という点なのだ。それが叶えば、あたら馬が持つ、疾走速度の大なること、そして運動性の良好なることという特性を犠牲にして、鈍重な戦車などを挽かせなくともよい。
 そこで、ムルシリは早速、騎馬による戦闘の研究を開始させたのであったが。

 「あいつまでもか。手放しで馬を走らせては、危ないな。」
 「それがお解りなら、いい加減、諦めませんか。そのうち、実験中に怪我人どころか、死者まで出しかねないんですから。」
 なるほど、難しいのだ。疾走する馬上でも、左手で手綱を握りながら、右手で剣を揮うのならば何とかなる。しかし、片手で握る程度の剣では、徒歩の相手にまともに切先も届かない。相手が繰出して来る槍の穂先を受け払うのが関の山だ。ムルシリ自身、その模擬戦で仮想敵兵のたんぽ槍で強か左脇腹を突かれたことがある。
 それなら、というので、今ムルシリは人の背丈を遥かに凌ぐ長柄の槍を試作させ、騎乗兵に持たせている。ところがこれとて、どうしても右脇に抱込んで、徒歩兵を薙ぎ払う形になった。この横打撃は全く無効という訳でもなかったが、刺突となると、これでは全く力が入らず、満足な殺傷効果など期待できない。勢い、疾走する馬上で、兵は手綱を放し、両手で槍を握って刺突を試みる。単に、立ち止まっている馬に跨って槍を繰り出すのではない。すると、騎乗者の身体は馬の背で安定を失うか、騎乗者の尻の下から、馬だけがすり抜けて走り去るか、いずれにしても落馬する。現在頻発している事故の原因は、ほとんどこれなのだ。
 しかも、この実験で仮想敵を勤めているのも、精強を以て鳴るムルシリの兵だ。早々にして騎乗兵を落馬させる方法をいくつも案出し、果敢に仕掛けて来る。力の籠らないまま繰り出された槍の穂先近くを掴んで、騎乗兵の身体を馬から引きずり落とす程度は序の口なのだ。
 騎馬での敵陣突入という戦法を実際に演じて見せた側室にも、ムルシリは話を訊いてみた。側室は、戦域外と思われた断崖上の馬匹飼育場から戦場を俯瞰していたところを敵兵に捕捉され、必死で手近の裸馬に跨って退避するつもりであったそうだが、何しろ生まれて初めての騎乗のこと、驚いて暴走する馬を御する術もなく、敵陣に進入してしまったのだという。
 しかし、当時側室に従っていた女に訊いてみたところでは、この側室は戦場を俯瞰した途端、あれだけ挽馬を使いながらどうして騎馬兵が一騎もいないのか、と首を傾げていたという。あるいは、戦のない国の生まれだといいながら、側室は騎馬戦闘という概念を初めから持っていて、暴走事故を装って故意に戦闘に参入したのかも知れない。それぐらいのことはやりかねない跳ね返り娘なのだ。
 しかし、側室はそれ以上の、技術についても装備についても何も知らないらしい。騎乗自体が初めてだというのだから無理もないが、故国に伝わる軍記物の話か何かを思い出し、自分もやってみようと思いついたのかも知れない。
 この側室、今回の研究のことを聞けば何をいい出し、どうしゃしゃり出て来るか、およそ想像がつく。だから、ムルシリはこの側室には今回の研究については聞かせていない。幸い、もともと軍事機密に属する研究だから、秘匿手段には事欠かない。ただでさえ、男の子のような短い裾の服を着て走り回る癖のある変わった側室だし、戦後アリンナの仮宮で、この側室と床を共にしようとして気付いたのだが、その短い裾の陰、大腿に刺刀を括り付けて隠し持ってさえいた。しかも先の戦の後、ムルシリはこの側室に、おおっぴらな乗馬や帯剣を許してしまったのだ。絶対に感づかれてはならない。ムルシリは思っていた。ムルシリとて、側室には側室らしく、あって欲しいのだ。

 宮に置いた軍司令部の窓から、遠く馬場に上がる濛々たる砂塵を見据え、ムルシリが黙考していると、騎馬が一騎、宮へ駆け戻ってくる。歩兵隊長であった。程なく司令部に入ってきた歩兵隊長は、見事な円頂から鮮血を滲ませている。 
 「申し訳ありません、カイル殿下。また兵を傷つけてしまいました。」
 歩兵隊長は、顔面に伝い落ちる鮮血を拭いながら、報告を始めた。
 「やはり、相当な無理です。わたしも、腕力ではその辺の兵士には負けないつもりですが、どう繰り出しても槍の穂先に重みがかからない。盾で一払いされておしまいだ。今日はシュバスが徒歩で相手になってくれたんですが、あいつ、馬の左側に回って、わたしの死角に入ったとたんに、担いでいた弓で馬の尻を思い切り引っ叩きやがった。もちろん馬は棹立ちだ、手綱を放していたもんだから、わたしは一堪りもなく放り出されてしまいましたよ。やっぱり槍というのは、しっかり脚を踏ん張って、渾身の力で繰り出してこそ、盾でも何でもぶち抜けるんです。」
 「しかしなあ。馬上で脚を踏ん張れと言っても…」
 「だから。無理だというんです。それに昨日の総合演習など、ルサファの所の仮想敵が、彼我入り乱れての混戦の最中に狙撃してくるんですよ。相手は徒歩、こちらだけが騎馬なんだから、どうしても姿勢が高い、あいつらの腕なら射損じなんてありませんよ。まあ、騎馬同士の戦闘ならあちらさんも目標が定めにくいだろうし、誤射が恐いだろうが。」
 それは正論だ。ムルシリは思った。歩兵の密集陣と違って、単騎毎に高速で不規則に運動している騎馬に対しては集束射撃はまず効かない。しかし、何しろ姿勢が高い。その分には射易いかも知れない。それでも、馬上で槍が満足に使えるなら、そんな欠点など補って余りあるのだが。
 その弓兵も、休む間も惜しんで馬上射撃の研究をしている。率先垂範の隊長など、疾走する馬上でも手放しで弓に矢を番え、少なくとも第一矢は正確に目標を射抜くことができるようになったらしいが、それは例外だ。とても兵士一般に真似のできることではない。第一、実戦となればそれこそ矢継ぎ早に、次々と矢を射出し得るのでなければならないのだ。命中精度は低い、発射速度は遅いでは役に立たない。
 「そうか… で、戦車隊はどうした。カッシュはあまり報告に来ないが。」
 「戦車隊は、何だか研究の方向を反らしてしまってますよ。カッシュは、速度が落ちる点と、運動性、悪路走破性にさえ補いがつけば、騎馬より戦車の方が強いはずだ、騎馬は一人乗りだが、戦車は二人乗っているんだしな、なんて、あくまで戦車を使って、殿下がお求め以上の戦闘力を引き出そうと腐心していますよ。この間ユーリさまに討たれたカシュガのズワが、戦場では四頭立ての戦車に一人で乗って戦っていたと聞いて、その実験にも当たっています。といっても、馬をまとめて御すること自体がなかなか難しい上に、肝心の戦闘がお留守になるらしくて、ものになるとは思えません。所詮、ズワのは威嚇効果を狙っただけじゃなかったのかな。まあ、カッシュにしてみれば、戦車隊としてそれ位の意地も張りたいのは解るんですが。」
 「それはそうだな。新設兵科にお株を取られたんじゃ、戦車隊の面子は丸潰れだし、それでなくてもうちだって、研究に必要な騎馬に調教するために、カッシュのところに予定されていた戦車馬を相当転用したからなあ。」
 調教師が口を挟んだ。
 「いや、意地の張り合いは禁物だ。わたしにもカッシュの研究方針はよく解る。そうか、戦車の改良か… むしろ、その方が現実的かも知れないな…」
 「そうかも知れませんよ、殿下。なあ、ミッタンナムワ。おまえにも、身を挺して実験や研究に当たっている兵士たちにも気の毒だが…」

 「仕方がないな。やはり、戦場での騎馬の運用は無理だ、ということか。」
 肩を落としたムルシリの言葉を遮るように、歩兵隊長が口を開いた。
 「お待ちください、カイル殿下。わたしは何も、全く役に立たないとは思っていません。」
 「もういいよ、ミッタンナムワ。殿下がご自身のご発案を諦めようとおっしゃるんだ、おまえが意地を張らなくても…」
 「違うんだキックリ。おまえも聞いてくれ。
 殿下、恐れながら殿下のご発案、騎馬のままで戦闘に入ろうとしたところに無理があるんじゃないでしょうか。
 ですから、突撃にはご発案通り、騎馬を使えばよろしい。そして、敵前で下馬して白兵戦に入ればいいんですよ。下馬しての白兵戦ならわが歩兵隊、どんな敵にも引けは取りません。」
 ムルシリは、目を瞠った。
 「なるほど、馬は専ら、戦場機動の手段にしようというのだな。戦闘そのものは今までの形のままで…」
 「なるほど。戦闘手段と機動手段の分離という訳か。ああ、そこまでは思いつかなかったよ。さすがは実戦家だな、ミッタンナムワ。それで、うまく戦えるのか?」
 調教師も驚いている。
 「もちろんだ。馬のことだから、戦闘中も自分の騎乗者に従っているようにも、勝手に自陣へ帰るようにも調教できるだろう、キックリ。」
 「しかし待て、ミッタンナムワ。キックリもだ。戦場のあちこちに御を離れた馬を放置するなど、危なくて堪らない。第一、敵がこれ幸いと、馬を捕獲して行ってしまうぞ。」
  「そうだ、捕獲されると言えば、馬の数の話だが、実を言えば、歩兵全員に行き渡るだけの馬なんて、とても用意できないよ。替馬だって要るだろうし…」
  「何も、全部でなくていいさ。むしろ、全部騎馬にしちまったら、今度は密集陣形が取れないし、山岳戦なんかにも反って足手纏だ。だから、歩兵隊のごく一部を、機動化歩兵として別に運用したいんだ。歩兵だからって、ちんたら歩いているばかりが能じゃないよ。」
 「うむ、それはいいかも知れないな…
 いや、今回はわたしの負けだ、ミッタンナムワ。残念だが、今回の研究は中止する。軍に布達せよ。負傷者は、戦傷扱として手厚く遇してやれ。
 そして、歩兵の一部機動化だけは、実施しよう。」
 「御意。…すまんな、ミッタンナムワ。馬の専門家のおれが、力不足だったのかも知れない。」
 「そんなことはないよ、キックリ。軍も、おまえが手塩に掛けた馬たちに無理をさせて悪かった。…ああ、馬の上でぐっ、と踏ん張りが利いたらなあ。それだけのことだと思うんだ。」
 三人の間に、沈黙が広がった。

突然、廊下に甲高い声が響き渡った。
 「ユーリさま、困りますわ! またそんな、男の子みたいな服で!!」
 「いいんだってばハディ、あたしはこの服が好きなんだから!!」
 男たちは、ぎょっとして顔を見合わせた。ムルシリが、声を潜めて言い渡す。
 「いいな! 今回の研究のこと、今後ともユーリには内緒だぞ。軍も明日からは、何食わぬ顔で通常日課に戻してくれ。ミッタンナムワ、おまえも、皆も、怪我をしているのはあくまで、実戦さながらの激しい演習が原因だ。決して、騎馬での戦闘など研究していたのではないのだぞ。わかっているな!」
 近づいてきたぱたぱたという元気な足音と共に、司令部の扉が勢いよく開かれた。
 「ねえカイル皇子、今朝の話なんだけど…」
 「申し訳ございません、カイル殿下。ユーリさまのお召しもの…」
 側室と女官の声が、同時に響いた。そうだ、この二人こそ、今回の徒労を招いた張本人ではなかったのか。ムルシリは思いながら、それでもユーリの方を見た。
 「何だユーリ。まだ昼間だというのに、その気になってくれたのか? わたしはいつでもかわいがってやるぞ。」
 「なっ… なるもんかっっ!!」
 調教師と歩兵隊長が、顔を見合わせて苦笑していた。


 ムルシリが、対カシュガ戦から凱旋(第3巻・66ページ)した直後のお話です。
 題名とした「鐙(あぶみ)」というのは馬具の一種で、騎乗者が腰を据える鞍の直下両側に吊り、騎乗者が足を掛けて置く輪のようなものです。
 原典の随所に、交通や戦闘の場面で馬が出てきますが、この鞍や鐙を着けている馬は、一頭もいません。筆者が原典の一部として仰ぐ「スペシャルBOX」(当サイト「原典一覧・その他」参照)に含まれている、ユーリの愛馬・アスランのぬいぐるみも、鐙は着けていません。
 鞍については、騎乗者は馬背に敷皮を敷いて跨っているようですから、これがその前身に当たるのでしょうが、鐙についてはその相当品すら見当たらないのです。おそらく、当時はまだ、この馬具が発明されていなかったのでしょう。このお話では、終始お話には登場しないこの馬具の名を、敢えて題名としました。
 対カシュガ戦で、ユーリが心ならずも演じた騎馬突撃を目の当たりにし、その機動性に着目した(第2巻・123ページ)はずのムルシリは、その後、この戦訓を活かした形跡が全く見られません。
 その理由が、鐙にあるのではないかと考えたのです。
 実際、鐙がなくては、騎乗者は疾走する馬上で手綱、またはたてがみから手を放すことも難しく、手にした槍に体重を預けて繰り出すなどというのも、本当にまず無理なのではないでしょうか。それも、一部の熟達者の名人芸だけでは、到底軍の作戦単位として運用することはできません。
 ユーリは、日本でも乗馬の経験がなかったよう(第2巻・118ページ)ですが、おそらくは馬というもの自体に関心などなかったのでしょう。ユーリが、漠然とでも「乗用馬には足を掛ける輪が着けてある」と知っていたなら、自身が乗馬訓練を始めた時、容易に思い当たっていたでしょう。そして、そんな大きなヒントが与えられれば、ムルシリなりキックリなりが、即座にも鐙を発案、実用化していたのではないかと思うのです。
 これが実現していれば、陸戦の様相は一変していたでしょう。鉄製の優れた兵器を装備し、鐙によって馬上での戦闘能力を高めたヒッタイト軍は全世界を席捲、やがては大陸の東の果て、殷王朝をすら征服していたかも知れないのです。
 そうなると、オリエント文化の影響は東アジアにも及び、今日のわれわれ日本人の文化にも、多大な影響が与えられていたことでしょう。ことによると、それから三千年の後、東洋の果ての島国に生まれた少女・夕梨も、学校で漢字の代わりに楔形文字を習っていたかもしれないとさえ思えるのです。
 ところで、このお話で設定した「機動化歩兵」という発想、現代の歩兵運用では常識となっていますし、近代の騎兵戦闘でも、敵前では下馬し、歩兵と共に白兵戦に入るという例が少なくなかったようです。ここに敢えてこの挿話を入れてみたのは、後に、ユーリが初めてラムセスに拉致された時、逆上して騎馬でラムセスを追ったムルシリの護衛に、戦車隊の出動を制してまで出動した歩兵隊が、その後終始騎馬のムルシリに追及し得ている(第11巻・145ページ)記述に合わせてみたものです。この時、突然の出動にも関らず、騎馬でミッタンナムワに従った部隊を、このお話で想定した「機動化歩兵」の一隊に見立ててみました。後に、ミッタンナムワがキックリに対し、まとめて五頭の騎馬の発令を要求している場面(第28巻・44ページ)が描かれているのも、それだけの馬を必要とする運用があったということでしょう。
 同じく、カッシュが与えられた騎馬戦闘研究の課題を歪曲させてしまいながら、反ってムルシリが納得しているという件も、後に、ムルシリが対ミタンニ戦に投入した改良戦車(第6巻・85ページ)の発案に結びつけたものですし、さらに、弓兵隊による実験中、ルサファが騎射法を会得している件は、原典中、後にも先にもただ一回、疾走する馬上から放った矢でラムセスを牽制した(第18巻・109ページ)ルサファの殊勲を踏まえたものです。
 多数の怪我人を出しながらも断念のやむなきに至ったこの研究ですが、三軍それぞれが研究の過程から派生成果を得たことを、せめてもの慰みにしておきました。
 なお、この作品で取り上げたテーマについては、以前、「赤い河の帝国」というサイト(参照)で、「らくだに乗ったユーリ」という一文を読み、この作品の原型となった愚見を同サイトの掲示板に開陳したことがあります。
 しかし、考えてみれば画期的なこの馬具、いつ頃発明されたのでしょうか。 

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